7/2(日)半夏生。

関西ではタコを食べる風習があるというが、九州では無縁、だと思う。

 

梅雨明けとはいかないようだけど、半分は夏という感じの気候ではある。2、3週間、野山を歩いていなかったので、軽く歩くつもり。昨年の秋から定点観測として、南阿蘇郡西原村の一の峯、二の峯を歩くことにした。なぜなら山の素人のがねにも分かりやすく、季節ごとに草花を見ることができるからである。

 

7月初旬に行くのは初めて。

オオバギボウシが咲いているかどうか。

昨年、秋口に行ったときにはオオバギボウシの花の時季を終えていた。

今はまだ早すぎるだろうとは思っていたが、どんなものか。

 

 

午前9時半頃、自宅を出るとき30℃くらいあり、車を走らせているともっと気温が上がる。ところが西原村の宮山地区を通り抜け、樹林帯に入ると27℃まで下がった。

 

一の峯登山口駐車場には5、6台の車が停めてあったが、運よく1台分のスペースが空いていた。早朝から歩いてもう帰った人がいるのかもしれない。

 

 

大人2人と幼児1人の3人連れが歩き始めていた。後で話を聞いてみると、5歳の子の母親と祖母、親子三代である。子が着用しているのは山ファッションであることから推測するに、家族全員が山歩きを趣味としていて、時間があるときにあちこちと出かけているのだろう。

 

子どものペースに合わせ、無理せずに歩いている。途中ですれ違うとき子どもがぐずっていて、母親が「帰る?」と子供に聞くと子は「帰らない」と答えた。ゆっくりではあるが、この3人連れは一の峯山頂まで登った。

 

 

さて、がねの方は、登山路でまず目についたのはノイバラ(野茨)。

ここである歌がふっと思い浮かぶ。

 

♪野ばら咲いてる~

そのときは誰の何という歌か思い出せなかったが、後で調べてみると、現在の松本幸四郎、当時の市川染五郎の歌だった。

ま~知ってる人、さすがにいないかな。

 

あと、

♪童は見たり野中の薔薇

これはシューベルトだ。

 

 

野ばらに陽が当たると、濃い緑の葉が輝き、真っ白な花が美しい。

一の峯の定点観測7月の第一号は野ばらだった。

 

 

野茨の小さき葉光る母子連れ/がね

 

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