新テーマ「おくのほそ道」を設けようかと思う。

 

これまでカレエダさん主催「朗唱の会」で、「おくのほそ道」について何度かとり上げたことがある。また、3.11後は3年連続で東北地方を弾丸バスツアーで巡った。東北を巡るのは「おくのほそ道」を辿ることだった。もとより思いつくままに「あ~だ、こ~だ」とどうでもいいことばかりをブログに書き連ねたものだ。

 

 

それではなぜ今「おくのほそ道」なのか?

 

それは半年くらい前から悠人さんのblog句会に顔をつっこみ、稚拙にして駄作、寡作ながらも句を詠み、読むことに興味を持ったからに他ならない。

 

何もわからず句作を始めてみると、「俳句とは何ぞや?」という疑問にぶち当たる。自分にとって、有季定型と無季自由律の区別だけでなく、「写生とは何か」「省略とは何か」などが、それぞれに謎となり、息苦しく感じられた。

 

先日読んだ井上泰至【編】「俳句のルール」に分かりやすく説明がしてあり、共通言語として、用語の意味を理解するのに役立った。しかし、やはりそれぞれの点において、自分なりの考えを整理していく作業が必要不可欠である。

 

「そんなことに引っかかっているより、とにかく句を詠むことの方が大事だよ」そのような声なき声も聞こえてきそうではあるが、どちらにウェイトを置くにしろ、同時並行的にに進める他ない。

 

そんなことをうじうじと考えながら、一方で、松尾芭蕉「おくのほそ道」に詠まれた句を鑑賞することに力点を置いた読み方を一からやり直してみようかと思ったのだ。というか、これまでも表面をさっとなぞるだけの読み方しかしていないから、俳句とは何かを考えながら、ここはひとつ腹をくくってしっかりと「おくのほそ道」を読み込んでみようではないか。

そう思うのだ。

最後まで読み通すことができるかどうか、分からないけど・・・。(続く)

 

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