4/2(日)本を手に入れるという一つの目的を果たし、次に向かうのは田原坂駅。

 

田原坂の西南戦争資料館を見学した後は、横平山から半高山を歩こうと思っていた。狩俣山はぽしゃったけど、西南戦争の激戦地を歩くのであれば何の問題もない。むしろチャンスに恵まれたと思う。

 

横平山へ行くにはどこからどう行けばいいか、事前に調べておいた。JR鹿児島本線田原坂駅から横平山公園、そして半高山を歩けばいいのだ。

 

 

かくして田原坂駅に到着。

無人駅である。駅舎から横平山が見える。

行ってみよう。

 

 

表示板に従い、横平山公園に至る。天気は晴れるはずなのに、横平山にも小雨がぱらつき、横殴りの風が吹き付ける。春の嵐というほどのことはないが、天候不順ではある。近所のおばさま方が、横平山展望所の下にビニール袋を敷きお弁当を持参してお花見をしていたのだけど、「だめだ、こりゃ」と思ったのだろう、片づけを始めた。

 

今年は10日ほど桜の開花が遅い。来年以降、NHK大河ドラマ「せごどん」放映により、この横平山に全国から観光客が押しかけて来るかもしれない。などと立ち話をしていると、蒸した甘酒饅頭を一個差し出された。せっかくの厚意であるから有難く頂いた。

 

横平山から見る田原坂

 

展望台に登ってみると、先に行ったことのある田原坂公園の白い薩軍慰霊塔が見える。

 

靴を履き換え、半高山へ歩き始めようとすると、4、5台のボックスカーがやってきた。小さな子供連れのグループである。花は無くても花見はできる。

 

右端に青く見えるのが三の岳、その手前の半高山まで歩く。

標識に従って歩く。

 

そのような地元の人にとって「この人いったい何をしに来たのやら」であるが、半高山、横平山、田原坂と東西に陣地を敷いたのが薩軍である。これより北の木葉に陣を敷き、南下すべくこれに総攻撃を加えたのが政府軍である。

 

明治10年西南戦争、かつての激戦地を歩く。(続く)

 

 

疎らなる戦跡の丘花曇

 

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