玉名市の高瀬裏川を歩き、高瀬新町商店街へと進む。
川沿いの家の高瀬裏川に入口があり、かつては舟をつなぎ、ここで米の集積を行っていたという。
高瀬町の通りは日曜日だというのに閑散として人がいなかった。昨年、花菖蒲が満開のときに来てランチをとった裏乃カフェは開いていたがスルーした。そのとき食べたのはうなぎの櫃まぶしの様な穴子の櫃まぶしだったが、穴子が河口に近いこの辺りの特産なのだろう。
裏カフェのメニューが分かっていたので、他に店はないか探すことにしたのだが、とうとう見つけることができないまま高瀬裏川の橋を渡った。高瀬裏川の土手に下りてから菊池川河川敷に移動。
野の花を探しながら歩いていると、幼子を連れたファミリーが遊んでいたので、挨拶を交わす。れんげそうが一つ。れんげそうは珍しくない。なぜなら稲刈りを終えた田におそらくは土地を肥やすために意図的に植えられるレンゲソウが一面に咲き誇る様を至る所で見るからである。気がつかないようなさりげないれんげそうが珍しく、貴重なものを見つけた感がある。
それからこれはまさしく「見っけ!」だったのが、ウマノアシガタ(馬の脚型)。ウマノアシガタこそ、がねが草花に興味を持ち始めたきっかけとなるものである。4、5年前になろうか、カミさんと二人で気ままな山歩きを楽しんでいる頃、阿蘇五山の一つである杵島岳に登ったとき、麓の山路に小さく光沢のある黄色い草花の群生を見つけて(初めて見た)ブログにアップしたところ、山ブロガー「乙女の靴音」さんが「それはウマノアシガタではないか」と教えてくれたのだ。
それからさらにミヤコグサも教えてもらい、この2つの黄色い花は見てすぐに分かるようになった。その後、ウマノアシガタは思いがけないところで、目にすることがある。この日がそうだった。その他にも小さく黄色い花はいろいろあって、区別がまだつかないけれども…。








