悠人さんのblog句会1月の結果発表があって、がねが選んだ句のうち、まず3句。

 

十七の音(おと)を紡ぐや初雀 (marima)

まず、正月の3が日らしい雰囲気を感じる。今年も俳句作りに頑張ろうという新年を迎えての決意。小さくて頼りなさそうに見える雀と自分自身を重ね合わせているのかもしれない。同じ趣味の句友と戯れながら俳句を通じて楽しい一年になりそうな気がする。

 

肴めく弁当一つ旅始 (まるる)

新年を迎えて一人旅に出る。がねには山旅が思い浮ぶ。スポーツ登山ではなく、山旅。里山や低山を草花や小鳥と戯れながら野山を歩く。弁当一つ持って出かけるのだが、酒の肴のような弁当になっているところが笑ってしまう。とりあえず昨夜の残り物を弁当にしての気軽な旅なのだ。なんかいい一年になりそうな気がする。

 

初明り(画像はネットから拝借しました)

 

人日や久闊を叙す座なりけり (一美)

難しい言葉であり、知らない言葉が並んでいるので、歳時記、グーグル検索をして意味を調べてみた。ネットで調べるのは簡単なもので、右クリックで瞬時に意味が分かる。人日(じんじつ)は正月の七日、七草粥を食べる慣わしがある。久闊を叙す(きゅうかつをじょす)は無沙汰をわびる挨拶をする。普段は顔を合わせることもないが、正月七日に座が設けられた。新年を迎えて旧知の人と顔を合わせると自然に顔がほころぶ。よろしくお願いしますと互いに挨拶をすれば、今年もよい年になりそうだ。

 

新年の句はめでたい。俳句を始める前の正月は連続する日月の通過点だったが、俳句を始めると時間に切れが生じる。意識の転換が生じる。そしてこれまで感じることのなかった「めでたい」気分を今年は味わうことができた。(続く)

 

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