熊本ローカルな話ではあるが、筋湯温泉に行く途中、大津からミルクロードを通るのであるが、阿蘇市への分岐までの車の渋滞が想像を絶する。熊本地震により国道57号線が不通であるため、熊本市と阿蘇市を結ぶルートとして、ミルクロードに集中してしまうためである。曲がりくねった道を上り切り阿蘇の北外輪山に来れば、その先は日曜の朝早い時間帯であればスイスイ走ることができるのであるが・・・。

 

実は帰途について再び同じ道を走るときは、全く動かなくなってしまった。後で判明したのは、JAFのレッカー車が出動していたので、オーバー・ヒートして動かなくなった車があったのだろう。曲がりくねった下りの道でブレーキを踏み続けたために、涌蓋山下山後の筋肉疲労が重なり、右足の足首とふくらはぎがピクピクと痙攣を起こしてしまった。これは国道57号線が復旧するまで続くであろうから、数年間は仕方のないことだと諦めるしかない。

 

 

さて、瀬の本高原の三愛レストハウスでトイレ休憩をした後、県道40号線沿いの筋湯温泉うたせ湯駐車場に車を停め、温泉街に坂道を下り、ヒゼン湯登山口に至り、それからようやく涌蓋山を目指してウォーキングが始まった。

 

せせらぎの音を聞きながらしばらくは笹原を歩く。早くも下山してきた人と出会うと「朝露がひどくて腰あたりまでびっしょり濡れてしまった」という。10時から歩き始めた我々に朝露の影響はなかったが、眺望のきかない笹と雑木林の中を黙々と歩き続け、30分ほどで石ノ塔駐車場に至る。

 

 

快晴で直射日光を浴びながら、ここで最初の休憩をとる。大津の7-11で買ったバナナとカミさんが家で作ったゆで卵を食べ、ペットボトルの茶を飲んだ。ここに至れば、草原の上に女岳と涌蓋山が見える。歩く道筋がはっきり分かる。

 

また登山路には行き先を示す表示がしてあるので、安心して歩くことができる。なぜそれほどまでに懇切丁寧に表示がなされているかといえば、それだけ道を間違える人が多かったからで、地元の人にとってはえらい迷惑だったんじゃないのかな。(続く)