4/14(木)熊本地震の前震の後は、終息に向かうものと楽観していた。ところが、4/16(土)に日付が変わって間もなく本震があった。そのとき家の中にいた誰もが「死ぬかと思った」という。経験したことのない激しい揺れに見舞われた。幸いなことに家が潰れなかった。
直後、津波警報が発令されたので、がねの1台の車に家族4人が乗り込み、まずは最も近くにある高台、不知火龍灯公園グランドへの登り口に入ってすぐ、車が渋滞して全く動かなくなった。このままではらちが明かないと思い、急きょ避難先を蕉夢苑にした。
なんとかUターンができて長崎地区の八王神社前を通ると、道路の両側に車の列ができていた。真ん中の車道は通行できたので、そのままオレンジロードの坂を登り切り、裏道から蕉夢苑に進んだ。蕉夢苑の外側にある駐車場は塩屋浦地区から避難してきた車で一杯になっていた。
駐車場に避難してきた人には蕉夢苑の玄関を開放しトイレが使えるようにしてあった。蕉夢苑の事務長がその措置をとっていた。我々は蕉夢苑建物の庇の下に車を停めてひとまず避難を終えた。
車中泊をした道の駅「不知火」にあったシロツメクサ
まずは仕事として蕉夢苑内の人たちの安否確認をすることにして建物中に入ると、夜勤者、夜警員の他にも駆けつけた職員が5名いた。利用者は全員無事だった。そのまま建物の中にいて朝を迎えた。早出の職員たちと顔を合わせて簡単な打ち合わせを済ませ、それから自宅に戻った。
車中泊となる次に迎える夜までの2日間、一睡もできなかった。(続く)

