太郎丸嶽分かれから次郎丸嶽へと向かう道が急登になる。
歩くスピードを落し、慎重に歩みを進める。
ここが次郎丸嶽登山の楽しみの一つである。
間違えやすい個所が一か所あり、「大丈夫かな」と思っていたところ、案の定、山歩きを始めたばかりの人がその箇所で手間取っていた。間違えたというよりも左に折れる道の段差が大きいので、真っ直ぐに歩いて遠回りし他方が歩き易いという判断から敢えて行ってみたら、どうにも身動きがとれなくなったようだ。急斜面であり、下は断崖になっているから身体が動かなく人もいるのだ。どうにか時間をかけて登山道に戻った。
ここを歩き切ると、次に待っているのが大岩。
大岩の上から4本のロープが垂れ下がっている。ロープを使って岩を登る。ここがやはり楽しみの一つなのだ。岩を上って来た道を振り返れば180度遮るものがなく視界が開ける。その解放感が喜びになって胸に迫るのだ。
「来てよかった」。
大岩はもう頂上近くであり、ちょっと道をそれて別の岩登りを楽しむ人が4人ほどいて、それが定例登山案内分掲載時記事に貼り付けた写真である。(続く)




