11/28(土)午前中に済ませることができるだろうかと心配していた皮膚科受診だったが、意外にも1時間ほどで終わった。かくして読書環境として最適な待合室での遠藤周作「海と毒薬」は途中までとなり、再び車のボックスに戻された。読み継ぐのは1か月後になるのかな。
昼からの宇城市美術協会創立10周年記念祝賀会に出席した。なぜ案内があるのかといえば、1つは職場がアートバンク宇城に加入していているからであり、もう1つは宇城文芸誌「しらぬい」の会員だからである。
アートバンク宇城というのは年会費1万円を負担すると、美術協会員の絵画を選んで展示することができる、つまり借りるというシステムである。これが美術協会の運営費用を捻出することに役立っている。
話を聞いてみると展覧会を開くには相当の費用がかかる。現在は宇城市不知火美術館を利用できるが、美術協会が設立される前のこと、肥後銀行松橋支店が新築移転した後の建物で絵画展を催したときは60万円の費用を要し、これを賛助企業からの寄付金で賄ったという。何事も資金力のあるなしによって活動の幅が広がったり狭まったりするのだ。
宇城文芸誌「しらぬい」の前崎会長と一緒だったので、「我々も10周年祝賀会をやりますか」と水を向けてみると、あまり関心がなさそうであった。断言したのは「仮にやるとしても、偉い人は一切呼ばない」。なるほど、前崎会長は反骨の人だなぁ。

