薩摩街道歴史ふれあいウォーク。

水俣川の上流、原鶴温泉方面へ向かって歩いた。


水俣川
水俣川
水俣川の鴨
水俣川の堰
肥薩線の鉄橋


堰の間からの流れに鴨が数羽、川魚をついばもうと佇んでいる。

水俣川はやがて二股に分かれ、さらに原鶴川に沿った民家の間を通り抜けると、陣の坂に至る。


陣の坂
陣の坂の階段
陣の坂


天正年間に島津藩が水俣城を攻めたとき「湯出川を前にして陣を敷いた」ことから、本陣の背後にあった坂道の意で陣の坂と呼ぶようになったという。西南戦争の折には、北上する西郷軍が大砲の搬送に苦労したという話もある。


急な坂の階段を上りきったところに公徳碑(こうとくひ)がある。徳富蘇峰の発案で昭和32年に建てられたという。仔細はネット検索してみていただきたい。


給水ポイント
ぜんざい
西南戦争史研究会の旗


陣の坂を下りたところが給水ポイントで、ぜんざい、白菜の漬物、お茶が用意されていた。ありがたく好物のぜんざいを食べていると、「西南戦争史研究会」の旗が立っており、「西南戦争水俣の戦い」という冊子を1000円で販売していた。水俣で西南戦争の戦いはなかったというのが定説になっているが、水俣市西南戦争史研究会の人は「水俣は1か月以上に及ぶ激戦地だった」という。冊子を詳しく読み込んでみなければ、この食い違いがどこからきているのか分からない。読まないまま放置される恐れがあるけれど・・・。


ちなみに冊子を買った人にはビニール袋が手渡され、黄色いケースに入ったみかんを袋詰めにしてよいというので、みかんを袋に詰めてカミさんに見せたところ、「みかんは家に沢山あるから、持ち運ぶのが重いだけだ」といなされた。(続く)