3日目の朝は前日と同じ段取りで進み、佐渡両津港のバスターミナルでドンデン・ライナーに乗り込むと、バスはオネバ登山口をスルーしてドンデン山駐車場にて下車。
前日はすぐに登山開始だったが、この日はドンデン山からの眺望を楽しみ、記念写真を撮りながら、のんびりと時間を過ごす。
ドンデン山荘にて登山届を提出して尻立山に向かう。歩き始めの植物群を抜けると、視界が広がり周囲を見渡せるので、気持ちが解き放たれる。こういうウォーキングが好きだ。開放感に浸って歩くのはむしろ癒される。時間も気にせずのんびり歩くからなおのこと。
尻立山で記念写真を撮り、池に向かい坂を下ればそこは湿地。避難小屋を右に見て、左の湿地の脇道を歩いていると、咲き始めたばかりのミズバショウ(水芭蕉)に出会った。数年前の6月初旬に尾瀬で見て以来だ。白い苞を開いているのは2つだけだったけど、見ることができただけで充分に満足。
それからしばらく歩くと車道に出る。道端に「佐渡の自然を守ろう」のボードが目印で、脇の小道に入り込むとシラネアオイ(白根葵)の群生地。一帯がすべてシラネアオイで、秘密の花園とはここ。ずんずん先に進んで歩くつもりでいたが、そのうちに道が無くなったのでやむなく引き返した。
金北縦走入口に着くと、前日まではなかったのに仮設トイレが設置され、靴底の土を落とすためのブラシ・マットが設置されていた。比較的道幅の広いなだらかな下り道を歩けば、ニリンソウ(二輪草)が群生している。
アオネバ十字路から渓谷に沿ってアオネバ登山口まで急な坂を下り続けて佐渡フラワーハイクを終わる。素人のがねにとっては初めて見聞きする花ばかりで大満足のウォーキングだった。(続く)















