絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」はスゴイ変な奴ばっかりが出てくる話で、何て小説なんだ、と思うが、好きだな、こういうの。
舞台は蒲田。
五反田には行ったことがあるけど、蒲田に行ったことはないかも。
大田区内の“粋”のない下町というのは分かるような気がする。東京都内なのに田舎というのは変だけど、威張ったところのない人々が暮らす街というのか、かっこよくないけど気安さがある街。それに知的レベルの高い人が相当数いるのかもしれないしが、もうこの年になれば、コンプレックスも何もなくなったといえば嘘になるのかもしれないけど、自分も年とってほとんどどうでもいいくらいになった。
大田区はそんな感じで、すっと溶け込めそうな気がする。
「容疑者Xの献身」の犯人と、庇ってもらった女性が暮らす街がそうだった。同じにおいがする。
大田区といっても広いから、上品で高尚な人々が暮らす地域もあるだろうけど、この小説は“粋”のない下町が舞台。
この小説にとって、そんなことはほんの触りに過ぎなくて、大したことじゃない。
だけど、主人公の橘優子は特権意識だとか選民意識だとかの持ち主だと、そういう風に見られることを極端に嫌っていて、やっぱり蒲田でなければならないのだ。蒲田に対して随分と失礼なことを書いていると思うけどね。
こんなことをぐだぐだと書き連ねているうちに、「イッツ・オンリー・トーク」を読み終えてしまった。なにしろ読みやすいし、ボリュームがないから。
やっぱり好きだな、こういうの。
この前、熊本TSUTAYAで「イッツ・オンリー・トーク」「袋小路の男」「海の仙人」「沖で待つ」それと「妻の超然」の5冊の文庫本を買ったから、しばらくは読むのだろうけど、あんまりはまるのもどうかなという反対方向に引っ張る気持ちもある。
舞台は蒲田。
五反田には行ったことがあるけど、蒲田に行ったことはないかも。
大田区内の“粋”のない下町というのは分かるような気がする。東京都内なのに田舎というのは変だけど、威張ったところのない人々が暮らす街というのか、かっこよくないけど気安さがある街。それに知的レベルの高い人が相当数いるのかもしれないしが、もうこの年になれば、コンプレックスも何もなくなったといえば嘘になるのかもしれないけど、自分も年とってほとんどどうでもいいくらいになった。
大田区はそんな感じで、すっと溶け込めそうな気がする。
「容疑者Xの献身」の犯人と、庇ってもらった女性が暮らす街がそうだった。同じにおいがする。
大田区といっても広いから、上品で高尚な人々が暮らす地域もあるだろうけど、この小説は“粋”のない下町が舞台。
この小説にとって、そんなことはほんの触りに過ぎなくて、大したことじゃない。
だけど、主人公の橘優子は特権意識だとか選民意識だとかの持ち主だと、そういう風に見られることを極端に嫌っていて、やっぱり蒲田でなければならないのだ。蒲田に対して随分と失礼なことを書いていると思うけどね。
こんなことをぐだぐだと書き連ねているうちに、「イッツ・オンリー・トーク」を読み終えてしまった。なにしろ読みやすいし、ボリュームがないから。
やっぱり好きだな、こういうの。
この前、熊本TSUTAYAで「イッツ・オンリー・トーク」「袋小路の男」「海の仙人」「沖で待つ」それと「妻の超然」の5冊の文庫本を買ったから、しばらくは読むのだろうけど、あんまりはまるのもどうかなという反対方向に引っ張る気持ちもある。
