冬の山は宇土半島から天草にかけて歩いてみようと思っている。
12/21(日)天気もまずまずのようだし、天草五橋の一号橋を渡ってすぐ目に付く、上天草市大矢野の柴尾山(ぞうやま)を歩くことにした。
宇土半島不知火町長崎の柴尾山ではない。
一号橋がかかっている海峡の宇土半島三角町にあるのが三角岳で、その向かいに象の形をした低山である。
宇土半島にある三角西港から見ると、右端に象の鼻があり、なだらかな稜線に象の背があり、山の左端が尾っぽ。
標高226m。
山というより丘といってもいい。
柴尾山(ぞうやま)はガイドブックに載っているし、不知火登ろう会のミツコさんは柴尾山の登山道整備ボランティアに参加したことがあると聞いた。
子供たちが幼い頃、アジ(ゴ)釣りをしたことがある港の駐車場に車を置いて歩き始めた。
猫がいた。
漁港には野良猫が多くいることがある。餌に与り易い環境なのだ。
上空にはトンビが群れていた。
これも同じ理由だ。
猫とトンビによる餌の奪い合いがあるのだろう。
柴尾山の集落がある坂道をのんびりと歩き始めると、通りかかった車を停め、
「昔は歩いている道を辿って山に登っていたが、今は歩かない。整備された道が他にあるので迂回して別荘があるところから歩いたほうがいい」
と親切なアドバイスをしてくれた。
それで、集落の左側を外回りに歩いた。
民家の庭先に金柑が実を成している。
冬ともなれば菊くらいしか咲いている花はないが、懐かしい里山の風景を楽しみながら、フェンス扉前の登山口の表示があるところから右に道を折れる。
舗装されている坂道をゆっくりと歩いていくと、山の中腹に別荘風の建物があり、そこから有明海が一望できる。
伊丹十三監督作品「お葬式」の山荘を思い浮かべた。別荘風の建物持ち主にもいろんなドラマがあるんだろうな、などと。(続く)








