辛島町から下通りアーケードを歩いているうちに正午に近くなった。上通り裏の「蕎麦の森山」に行くつもりだったけど、熊本駅から歩き続けたので疲れたので、下通りにある蕎麦屋で済ませることにした。


ビルの解体なのか建て替えなのか知らないが、元大洋デパートだったところがダイエーに代わり、そのダイエーも取り壊しになった。学生のとき大洋デパート火災があって、やがて大惨事に発展するさまをリアルタイムで目撃した。ダイエー・ホークスというプロ野球の球団を福岡に持つなど、時代の寵児となった感のある中内オーナーだったが、バブルの崩壊とともに没落していく様をこの熊本でも見ることになる。熊本市の一等地だからこそ時代を映す鏡のようでもある。


street
five
zaru


アーケード街からその角を曲がったところに蕎麦屋が2軒あったはずだが、1件目はもうほかの新しい店に入れ替わっていた。先に進むと「五木」が営業を続けていたので、ここでざる蕎麦を食べた。


昔ながらの変わらない店構えで、テレビ放送を見ながら気安く落ち着いて食事ができる。こういう店はいつまでもあり続けてほしいと思うけど、店主夫婦もかなり高齢になっているからいつまで続けられるのだろうかと気にかかる。


ちなみに五木というのは五木村出身ということで、山間の村で細々と栽培し収穫した蕎麦を食べるというイメージ。熊本県産の蕎麦にこだわっていると思うけど…。