8/8(金)午後4時頃、千丁駅で電車を降り “よし美”までウォーキングを楽しむことにした。楽しむといっても蒸し暑くて不快指数が高かったので、そんな日にそんなことしなくてもいいのにと思われるかな。いえね、この数週間ほとんど歩いていないので、少しは歩いてみたかったのだ。
いい年こいて、半そで半ズボンのボーイズ・ファッションというか、一応ウォーキング・スタイルで、デジカメ片手に歩き始めると、意外にも気分は悪くない。一つには、午後半日有給休暇をとり、次の日以降は休みだから解放された気分。
千丁町新牟田を歩き始めると、かつて栄えたイ草の生産地としての面影がある。以前と比べれば、中国産イ草に押されて衰退したのは間違いないけれど、今でも作られている。
千丁町は文政の隣町で、なじみがあるわけではないが、それでも家の表札を見て歩くと、知っている名前があった。泉野といえば高校の同級生がいたな。堀といえば2つほど年下の女学生がいたな。由解といえば1つ後輩がいたな。その後、それぞれがどのような人生を歩んだのか、知る由もない。それから、もうだいぶ前に熊本市内に移り住んだけど、姉が結婚してすぐの頃、嫁いだ先がこの近くにあって、自転車で数回遊びに行ったことがあった。などと高校生の頃が思い浮かんだ。
道は直線的な道路ではなく、ゆるやかにカーブする道で、昔から変わっていない。道端には家庭菜園のトマトやオクラなどが植えてあって、もうすっかり収穫を終えたものや、食べきれないで大きくなりすぎたものが生っていた。
そんな風にウォーキングを楽しんでいると、身体にエンジンがかかり始めたのか、流れる汗を拭きながらも、むしろ足取りが軽くなっていくのを感じた。位置関係がよく分からない状態で歩き始めたのが、次第にはっきりとしてきた。県道鏡線にでると、目的の“よし美”が近づいてきた。





