阿蘇市役所の丸野さんから、阿蘇の歴史について、とても書ききれない量の情報を得た。そのうちのいくつかをとり上げるのであるが、この日我々は三社詣でをしたのであるから、田鶴原神社を記録に残しておこう。
田鶴原神社は阿蘇の祭神四の宮、七の宮、八の宮、十の宮を祀る。
この神社に羽衣伝説が残る。この地に伝わる羽衣伝説についても実に詳しい説明を受けたのであるが、それ以前の段階で頭がパンク状態に陥っており、今となっては微かな記憶の痕跡を留めるのみである。
それは神話というにふさわしい歴史を物語っている。その記憶を祭りに再現することで今に伝えているという。
この神社は願い事を叶える強いパワーがあることで知られているそうだ。がねにも勧められたのであるが、お賽銭を上げていないし、特にこれといった望みがあるわけでもないし、やめておくことにした。
昔、神社の前には池があったそうで、今は住宅が密集しているが周囲よりも低い地形であることが見てとれた。
羽衣伝説は三保の松原が有名だけど、全国には羽衣伝説が残っているところがある。
水浴びをしている女性の衣服を密かに持ち去り、衣服と引き換えに結婚を迫るという、現代ではストーカー行為に近いものがあるけれども、神話の世界はおおらかなロマンとして捉えている。
雨読さんが「羽衣を盗んでみたいな」などと笑わせてくれるが、我々がそんなことをしたら、エロ爺とののしられ、物笑いの種でしかない。
神聖な神社に関してこのような不謹慎なことばかり書いていては、神様の罰が当たりそう。
(阿蘇の歴史探訪、続く)





