GWはいつもと変わりなく過ごした。土日を休みにして、特に有給休暇をとってどこかに出かけることをしなかった。GWの間は仕事が暇になり、プライベートにも予定が入らなかったので、身体を動かすことなく、あれこれと空想にふけっていた。
その中でも山歩きに関することが占めていた。山歩きを始めたきっかけになったのは、不知火登ろう会に入れてもらってからであるが、メンバーの高齢化が進んだため、実際のところ山を歩く機会が年々少なくなった。それでカミさんと二人で近所の山を歩くようになった。
そこでふと気づいたのであるが、今、がねの山歩きがスタートしたのではないか。
GW期間中、どのような空想、妄想にとりつかれていたのか。これから連載するのであるが、タイトルは「GW中の山歩き妄想」。
では、早速にも「GW中の山歩き妄想 1」
この頃、気づいたことがある。がねはゴルフの回数が減って、山歩きが増えた。すると、財布の中の金が減らないのだ。
ハイブリッドのエコカーに代えたこともあり、車のガソリン消費量をそれほど気にする必要がない。
食事はコンビニのおにぎり。以前は、朝早く起きておにぎりを作っていたが、今ではコンビニでおにぎりを買うことができる。弁当作りに労力を要しない。
山を歩き終えた帰りに近くの温泉に入ったとして、入浴料は500円くらいのもの。
山歩きに要する費用は、1日一人2000円程度で済む。
しかもカミさんと一緒だと、それらの出費はカミさんの財布から出るので、がねのサイフの中身は減らない。
歩くのは健康に資する。
日常と異なる場所に出かけると、地理を知り、その土地の歴史文化に触れる。
旅気分を味わう。
景色を楽しむ。
花々に出会う。
これらの楽しみがありながら、なんというロー・コスト。
時間だけはたっぷりある高齢者が山歩きをするのには、このような理由がある。うちのカミさんにとっては“安上がり”というのは魅力なのだと思う。


