1/30(木)ひどい雨が降っていた。

ジローは大学4年生で、卒業後は大学院進学が決まっている。

2月の末に国家試験を控えていて、この日は何回目かの模擬試験。


午前7時すぎの電車に乗るのだが、雨がひどい。

「駅まで車で送ってもらえないか」

と、カミさんが言ってきた。

基本的に雨が降ろうが、槍が降ろうが、車での送迎をしないのが、我が家の約束事。

子どもたちの小・中・高と貫いてきた。

何事も自分でやるべきで、極力、家族を巻き込んではならないという方針。


そうはいっても、親の気分次第でその約束を反故にすることがある。

この日がそうだった。


それくらいひどい雨だった。

傘をさして駅に着く頃にはかなり濡れてしまうだろう。

そのまま混雑する電車に乗り込めば、周りに迷惑がかかる。

そいうことで・・・。


自宅を出て駅に向かうと、出勤、通学のラッシュアワー。

松橋駅前広場に次から次に車が入り、人を下ろして出ていく。

自然にロータリーのような流れができている。

手前の道路には広場に入れないバスと数台の車が順番を待っていた。


小説であれば、ここで誰か、思いがけない人に出会うとか、事故や事件に遭遇して、そこから予期せぬ展開が始まるのだろうが、現実は何事もなくスムーズに我が家に帰ってきた。

それがありがたい。


ただいつもと違うのは、変則的だったために朝のブログタイムが消えてしまったこと。