井坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」をⅠからⅤまで読み進めた。

ワンパターンの話が続いている。

恋人に別れを告げる男と怪物みたいな女は同じで、男の恋人が1話に1人ずつ登場する。

毎回、変わり映えがしないけど、読んでいる自分に飽きがくる前に一気読みした方がよさそうだと思って、苦痛も少し感じながら読んでいる。

最後の最後に謎解きがあるはずだから。

それが約束のはずだから。

と、思って読み進めていたら、オシマイ。


ふ~ん、乾いた小説だったな。

面白がって読めば面白いけど、つまらないという読者もいるだろう。

ま、文芸評論家でもなんでもないが、

2つです!

と言っておこう。


バイバイ


バイバイ、ブラックバードについては、種明かしをしておこう。

特にこれということではないけど、文庫本の270ページにこのように記してある。


「『バイ・バイ・ブラックバード』という曲です。知ってますか?」佐野さんはハンドルを握ったまま、言う。「『悩みや悲しみをぜんぶつめこんで行くよ。僕を待ってくれているところへ。ここの誰も僕を愛してくれないし、わかってもくれない。』って、訳すとたぶん、そんな感じです。」


「ブラックバードって、不吉というか不運のことを指しているみたいですよ。バイバイ、ブラックバード、君と別れて、これからは幸せになりますよ、と。そんなところですかね。」