熊本の文芸誌「湧水」の同人、ペンネーム真木次郎さんが職場に立ち寄ってくれた。
真木さんが12月文章勉強会に提出する原稿を見せてくれたのだが、現代詩というのか、短い文章がペーパーの裏表にそれぞれ1編ずつ書いてあった。
散文と違い、要点のみをズバッと書いてある。
自分の恥部とも言えるような、普通は書けないようなことが赤裸々に書いてある。
“ひぇ~勇気があるな~”と驚いた。
真木さんは、“ペンネームだから書ける”という。
例えペンネームであってもブログでは書けないと思う。
ブログもペンネームだが、氏・素性がほとんどバレバレだから、自分の恥部のようなことは書かない。
また、人様を中傷するようなことも控える。
これはアメブロの場合であって、例えば2チャンネルなどは独特の表現スタイルが確立されているようだ。
むしろ「書き過ぎだ」というので、ネットの匿名性が問題になることがある。
しかし、それは他者に対する攻撃であって、自らに刃を向けることはない。
文芸誌の書き手は他者に対してではなく、自分自身を見つめているように思う。
自分自身については恥ずかしいようなことがほとんどであって、それは誰しも同じではないか。
それが共感を得ることつながるのかもしれない。
同人誌にしろ、ブログにしろ、どこまで書くかというのは悩ましいところではある。
がねはどうでもいいことしか書かないことにしている。

