烏帽子岳の頂上で“季刊のぼろ”の若い女性が
「この前は三角山に行ったんですよ」
「えっ、私たちは不知火町から来たんですよ。三角岳、大岳、宇土の城山。八代の竜峰山、八竜山。雁回山など、近くの山ばかり、そのときの気分で歩きます」
男性
「雁回山は木原山と言わないのですか。」
がね
「年配の人はそういいますね。若い人は雁介山でしょうかね。」
このようにして話が続きまして、
「日本全国、もしくは外国の山もとり上げるのですか。」
「いえ、九州の山を取材しています。」
「そうですか、若い夫婦で登山なんていいねと話していたんですよ。」
「えっ、こいつ、まだ子どもでしょ。」
「子どもじゃないですよ。」
「そうだ、よかったら写真撮らせてくれませんか。12月号に載せてもいいですか。」
「勿論です。載ってたら10冊くらい買って、知り合いに配りますよ。こっちも2人の写真を撮っていいですか。ブログに載せますから。名刺の実名でもいいですか」。
「どうぞ。」
という運びになって、“しらぬいのがね”と実名を教えて下さいと言われたので、がねも本名を教えました。
ちなみにその人は西日本新聞社「季刊のぼろ」編集チーム中村真悟さん。
仕事ですから夏の猛暑日でも山に登る。
基本的に今日のようにゆっくり歩く。
というようなことを教えてくれました。
それに頂上で登山用の道具で火を燃やし、その上に蓋を空けた鰯の缶詰を乗せて温めている写真を撮っていました。
カップ麺もそばに転がっていました。
“季刊のぼろ”の誌面を見たことがないので何とも言えないのですが、雑誌の誌面作りというのは大変なんだろうという推測がつきます。
あらゆる角度から山の魅力を掘り下げていくのでしょうね、きっと。
それにしても、さわやかで気持ちのいい2人でしたから、この先も縁があればいいなと思いました。
あっ、それから、本屋さんで西日本新聞社季刊誌「のぼろ」を見かけた人で、「阿蘇・烏帽子岳で出会った老夫婦」というようなタイトルで写真掲載されていたとしたら、それは“がね”です。(続く)




