折り込みのパンフレットがあった。


 優秀映画観賞会

 ① 次郎物語1000

 ② 風の中の子供1320

 ③ あすなろ物語1510

 ④ 風の又三郎1720


 とき:811日(日)開場930 

 ところ:小川総合文化センターラポート

 入賞料:一般500円 高校生以下100


 坪田譲治・井上靖・下村湖人・宮沢賢治による少年少女文学の名作を、豊かな情感と奔放な想像力で映画化した文芸ものの傑作を紹介いたします。


 パンフレットにはこのように書いてあった。


 子どもの頃、当時暮らしていた文政にも映画館があった。加藤神社の参道を馬場道と呼んでいたのだが、神社から100m先に向かって左側にあった。粗末な作りだったから、破れた壁の隙間から映画館にもぐりこむことは可能だった。番台のような木戸の下を身をかがめてそっと入り組むことも可能だった。もっとも映画館の人は、子どもが映画を観たいのなら、知っていながら無銭であっても見せてやれというように、鷹揚に構えていたのだと思う。


しらぬいのがね-映画鑑賞会


 どこもかしこも映画館が林立していた時代は長くは続かなかった。いつの間にか、閉鎖され、無くなっていった。観賞会で上映予定の映画は、その頃上映されていた映画ではないかと思う。


 子どもの頃、中村錦之助や東千代介のちゃんばら映画を観たいと思ったが、文芸作品となれば話が違う。これらの映画は、学校が生徒に強制的に見せたがる映画だ。文芸映画を学校から連れられて映画館に足を運んだ記憶がある。


 子どもの頃はあんまり見たいと思わないタイプの映画だと思うが、今は観たいと思うのだ。1日に4本見るのはきついけど、1本くらい観てみようかな。そういえば、今と違って、昔は3本立て映画が当たり前だったような気がする。