湧水庭園「四明荘」を後にして、島原市のアーケード街を歩くことにした。車を置いた方向へ戻る感じで歩いた。
島原のアーケード街は侮れず、捨てがたい魅力があった。クルマ社会になってからというもの、広い駐車場を所有する大型店舗でなければ、人が集まらなくなったのはどこでも同じだと思う。島原のアーケード街も多聞にもれず、閑散としていた。歩行者と自転車にとっては天国だ。車が走らなから悠々と歩くことができるのだ。
まさしく商店街はアートの世界だ。昭和といっていいのだろうか、モダンといってもいのだろうか。商店や街が巨大な展示場なのだ。アーケード街の商店を次々に写真に収めてきた。
どの店も味がある。顔を覗いた店主は高齢者ばかりではあった。長年商売を続けてきた人の年輪がしわになり顔に刻まれているようであった。現役で店を開いているから、身のこなしは軽かった。まったく飽きることなくアートを楽しんだ。
島原市のアーケード街の写真集はりっぱな作品になるのではないかと思ったけど、どうだろう。あ、がねの写真ではなく、写真の専門家が撮ればの話。












