今年に入ってからというもの、物憂いというのか、気分が晴れないままに日数を重ねている。気晴らしになればいいと思って、週に1回ウォーキングに出かけている。その他は、朗唱の会の飲み会が2回、ゴルフが2回あって、宇城文芸誌「しらぬい」の会の会合が1回。これが全てである。おそらくは、これまでに比べると外に出かけた回数は少ないと思う。

 ブログに費やす時間はもっと減った。なんだか疲れてしまって、何をやる気も起きないというのが正直なところだ。その分、ぼんやりとテレビを眺めることが増えた。しかし、これも行きあたりばったりで、たまたま映っている画面を眺めているだけで、面白がって見ているのではない。時間つぶしそのものなのだ。

 新しく始めたことはないと思っていたのだが、一つだけある。それは新聞小説の「紫匂う」を読んでいること。これはくせのようなものだ。新聞を一面からぱらぱらとめくっていって、めくり終えたところで「紫匂う」に戻り、手にとって読む。読みやすい文章であり、面白い。ただ、最初から読んでいないから、全体像だとか、詳しいことは分からない。主人公の澪の行動と心の動き、澪が接している人々の描写だけを追っている。新聞小説は1日分の文章だけで楽しめるように書いてあるのがいい。

 歴史も文芸も、そしてブログも、がねにとってはこれによって現実逃避できるかどうかだナ。





 「前から変だったよ」って言わないでね。