朗唱の会に関する作品が3つありました。


 まずは、朗唱の会主催者のカレエダさんの作品。

 朗唱の会を立ち上げた経緯が語られています。読み始めるとすぐに吹き出してしまいます。独特のユーモアにあふれた文章で笑いを誘います。そして、エピソードが描写され、メンバーの絡み合いを「なんでもいいから五七五」で読まれた作品を並べることによって表現しています。面白いです。


 次は、雨読さんの作品。

 雨読さんは300年は生きるという「こっけ狸」という架空の語り手を登場させています。これに狐がからんでストーリーを展開させます。こっけ狸を通して語られるのが朗唱の会のメンバーたちの行状。ユーモアたっぷりにメンバー独特の個性が描かれていきます。雨読さんそのものがこっけ狸の化身なのですが。


しらぬいのがね-where


 文芸誌しらぬいの巻頭言を飾るのは会長の役目なのですが、この巻頭言に朗唱の会のことを例示にして、「普通に生きること」という文章を寄せています。

 

朗唱の会をとり上げていただくとは思いがけないことでした。構成員の一部として、がねもそれぞれの作品に登場します。がねやGというイニシャルだったりしますから、実際のところは誰が誰だか分からないと思います。その誰かは分からないけど、その人たちがやっていることの意味は何だろうと考えさせることでしょう。