仕事を終えて帰宅後、TVでニュースを見ていたら、なんだか腹立たしくなりました。震災時に民主党政権であったことは、日本国民にとって不幸だったと思いましたが、その理由を示したいと思います。


 『Voice20116月号に掲載された、猪瀬直樹の「オレ割り」政府の弊害を正せという記事が、メルマガで送信されました。


 民主党政権は総じて、あまりに知識も運営力もセンスも欠如しているといわざるをえない。


 象徴的なのは、今回の政府の危機管理体制だ。311日に緊急災害対策本部、原子力災害対策本部、原子力災害現地対策本部(福島県庁内)を設立。312日、緊急災害現地対策本部を宮城県に設立。315日、福島原発事故対策統合本部を東京電力本店内に設立。316日、震災ボランティア連携室、電力需給緊急対策本部を設立。320日、緊急災害対策本部から、被災者生活支援特別対策本部が分離……。書いていても、何がなんだかまったくわからない。414日には、さらに復興構想会議を設立している。


 これだけたくさんの「本部」がつくられたら、一つずつがそれぞれに動き出していくから、管総理はどこで何をしていいかわからなくなったはずだ。各大臣もどの組織を動かすべきか分からず、官僚もいかなる情報を誰に上げるべきかわからなかっただろう。災害対策本部が一つあって、臨機応変で対応すればよいのに、つくりすぎたのだ。得てして、巨大な事象に対しては、沢山の組織委を作れば対処できるように錯覚する。だが、むしろこのような場合には、一元化こそが重要なのだ。


 迅速な対応ができない事態に陥ってしまったことは周知の事実となりました。その後も、次から次に、何やら、かにやら、新しい組織を作り続けていますね。で、結局のところ混乱が広がるばかり。ホントに困りましたね。