御岳から沼山峠へシャトルバスで移動するとき、ブナの原生林に心を奪われました。九州人にとって、白樺とか、幹が白くなる樹木は珍しくてしようがないのです。
大江湿原で目にしたのは、岳樺(だけかんば)。もちろん、初めてです。木の幹から薄い皮が剥がれるのが特長。大江湿原の対岸に岳樺の林がありました。湿原と緑の樹木と空が一体となる景色ですから、もう、どうしようもないくらい美しいのです。
写メで撮ったと思うけど、ケイタイのマイクロSDの容量があふれてしまって、しばらくの間の写メが残っていなかったようです。ただし、今もがねの記憶に残っています。東山魁夷の絵画のような風景でした。写真でも実際に見たときの感動を再現することはできませんが、記憶を呼び覚ます触媒の役割を果たしてくれます。
今は、かすかな記憶が残っていますが、やがて、記憶からも消え去ってしまうことでしょう。このブログでレポートすることは、尾瀬での体験を記憶に留めるのに役立つでしょう。そう思って、記憶が残っているうちに記録します。尾瀬はそうしなければならないと思わせるだけの価値があると思います。