震災前と震災後では、感じ方や考え方が大きく変わった。何が変わったのか。まだ、はっきりとした形になっている訳ではないが、明らかになったことがある。


 例えば、自衛隊に対して。震災後の人命救助活動を目の当たりにすると、ありがたい。いざというときに頼りになる。必要不可欠の存在であることに気づいた。


 電力についてはどうだろう。震災前、ひたすらエネルギーを消費することは当たり前だった。何の支障もなかった。しかし、今は違う。無駄に使ってはならない。


 原発については、そのリスクの大きさに驚いた。原発で想定外の事故が現実に起きたとき、リスクに対する準備ができていなかった。被害の大きさは想像を超えた。原発に反対するのが自然だろう。


 具体的にいえばそのようなことだが、物事の考え方が根本的に変わったかもしれない。