メルマガを無料購読している大前研一『ニュースの視点』には、世の中に出れば「カンニング」した者が勝ちだ、と書いてありました。
また、ビジネス・ブレークスルー大学では10年以上に渡ってサイバー授業を展開していて「カンニング」を推奨している、とも。
これだけでは誤解を招きそうですから、少しメルマガの記述から引用します。
例えば、事業を興そうと思えば過去の事例をくまなく調べて参考にするでしょうし、同時に競合他社の状況についても徹底的に調べるはずです。これらの行為は「カンニング」と同様です。
もちろん知的所有権のあるものについて「カンニング」するのはNGですが、世の中の大半のことについては「カンニングOK」だと私(大前研一)は実感しています。
広い意味でいえば、世の中の様々な人の意見を聞いて参考にして、自分が間違った道に進まないように修正していくというのも同様のことだと思います。
今の世の中で求められているのは、「答えを知っている」ことではありません。「カンニング」をして自ら情報を収集し、その得られた情報から最後は自分自身の頭で考えてまとめ直し、「これが一番だ」と思えるものを実行に移すというスキルであり、行動力が求められているのです。
極論すれば、広い意味での「カンニング」をしてはいけないということ自体、私は間違っていると思います。
引用が長くなりました。この後、大前さんは大学・文科省が検討すべき入試制度についての提言を行っています。そのことについては長くなるので省略しますけど・・・。