ビートルズの歌詞を朗唱することになっているが今夕のことです。一言でいえば不思議な世界、空想的、精神的な世界を表現しているストロベリー・フィールズ・フォーエバーだと思います。
がねの能力では、到底、解読不可能ですから解説書の力を借りて、皆さんにも味わっていただければと・・・。
ストロベリー・フィールズとは、ジョンが子どもの頃にミミおばさんに1年ごとのお祭りや、ガーデン・パーティーにつれて行かれ、アイスクリームにほほえみ、救世軍楽隊にうっとりした実在の場所だった。
しかしながら、ここでは幼い頃の思い出を呼び起こす名前自体が、すぎ去った日のことより、むしろ[超現実的な要素として]この歌を誘発している。とにかくそれは直接的には旅に出るということに関係している。
ジョンは我々をストロベリー・フィールズにつれて行ってくれるが、そこは「何事も本当ではなく」nothing is realそして「目をつぶっていれば、人生は楽なもの」living is easy with eyes closedというところだ。
はっきりしない歌詞―「ボクは考えるし知るし予定する、そう、その通り、しかし全てが間違いだ」I think I know I mean , oh , yes, but it’s all wrongのように意識下へと沈んでいくのだ。
ウィルフリッド・メラーズ著「ビートルズ音楽学」柳生すみまろ訳より、転載させていただきました。
意識下に沈んだ後は、ビートルズもまた、新しい世界を目指していかなければならないということを明確に自覚した節目に当たるようです。