「喜寿の祝い?還暦の祝いじゃ」

ドクターホンダは言った。


なぜ語尾に「じゃ」がつくかといえば、ドクターは若い頃、高知にいたことがあるからで、もしかしたらテレビで龍馬伝を見ていて、言葉が移ったのかも知れない。


しらぬいのがね-「米谷」玄関前


熊本県宇土市、料亭「米谷」で宴が始まった。がねは初めてだった。


しらぬいのがね-笹沢佐保の書


刺身はかんぱち、馬刺し、それにカニを半分に切ったものが並べられていた。そしてマグロの兜煮。兜煮は若女将に身をほぐして、小皿に取り分けてもらった。塩をふりかけて食せという。


しらぬいのがね-水色の容器


水色のガラス容器には、熊本阿蘇の酒「霊山」が冷やしてあった。この夜は日本酒の冷やをみんなが飲むことになった。


けんちん汁が出される予定になっていたそうだが、次は「停車場」に行こうとあらかじめ決まっていたようで、けんちん汁が出される前にさっさと「米谷」を後にした。