仙台市が舞台であることを除けば、ほぼ全てが伊坂幸太郎の作り話。上手に作ってあるストーリー。
主人公は、還暦を過ぎたばかりの夫。妻がいて、息子と娘がいた。
「馬鹿(フール)」というのが口癖の夫。「馬鹿」と言われた息子は死に、娘は家を出た。妻は従順に夫に従ってきた。
妻の計らいで家に帰ってきた娘が、父を「許す」と言った。妻は「わたしは簡単には許さないですから」。
「許す」という思いもつかないテーマで物語が進んでいくようだ。まだ、他にrikuhachiさんが記事にしていた「演劇のオール」しか読んでいないから、たぶんとしか言えない。
最終章「深海のポール」には仕掛けが待っているに違いない。これからのお楽しみ。
始めの「終末のフール」、物語なのにリアルだな。一番の馬鹿は自分自身に決まってる。