228日不知火登ろう会は、三角岳(みすみだけ)に登りました。がねは「駅前ボランティア」を続けている星田ユウ子さん、蔵原さんと一緒でした。


 「駅前ボランティア」というのは、毎早朝からJR鹿児島本線松橋駅(まつばせえき)で、挨拶声かけと自転車置き場の整理整頓を内容とする無償ボランティアのことです。


 「よく続きますね?」と尋ねると、星田さんたちから「やってみない?」と勧められてボランティアを始めた人は続かないそうです。誰に勧められるでもなく「やってみよう」と自発的に始めるのでなければ続かないそうです。


 「駅前ボランティア」を始めた動機、そして長く続いている理由は、星田さんが熊本県職員として公職にあったからだといいます。


 「皆さんのお陰で仕事を続けることができた。退職してからは、皆さんのお役に立てることをしたいと思った。今でもその気持ちは変わらない。」もう1人の蔵原さんも「同じです。私も、息子と嫁が公務員だから、続けています」。


 がねにとって意外な言葉でした。何かと公務員を非難することが当たり前の風潮ですし、がねもまたそういう言動が多いほうです。公務員の皆さんはそんな風潮を肌身に感じながら暮らしているのでしょうか。


 星田さんは、公務を離れた後、お世話になった皆さんへの恩返しをしているというのです。かつて公務員であった人たちのこのような気持ちを、がねは初めて知りました。


 「このボランティアをいつまでも続けられるよう、健康に気をつけてもっと長生きしなければね。」そう言って、2人は笑いました。