ミッドナイト ショート
駅前ボランティア
テーマ:しらぬい登ろう会
JR鹿児島本線松橋駅前でボランティア活動を11年間も続けているグループがあります。個人的に今年から誘っていただいた山登りの会の先輩2人です。今日は宇土高校の修学旅行の出発日にあたり車で息子を指定された集合場所スーパーキッズ駐車場に送り届けるために午前6時に自宅を出たので、ついでにボランティアがどんな様子か覗いてみようと思い立ちました。
6時20分ごろ松橋駅前に行ってみるとあたりはまだ暗い中、蔵原絹枝さんと星田ゆう子さんの先輩2人がもう活動を始めていました。蔵原さんが4年間、星田さんが2年間、土日を除いて毎朝6時から続けているそうです。
少し話を伺ってみると、この活動は11年前に旧不知火町長森茂之さんの呼びかけで地区ボランティアとしてスタートしたそうです。駅前に住む近所の方々が集まって電車通学している高校生などに「おはよう、いってらっしゃい」と声をかけ、自転車の駐輪場の整理をし、ゴミを拾い、ときには交通整理も行なう、駅前で必要とされることは何でもやるとのことでした。
電車が到着するたびに駅構内へ向かう人、駅から出てくる人、送迎の車が行き交い、あいさつ、自転車の整理がくり返されます。明るくなってきて人の出入りが増えてくると近所の橘さんも駆けつけて来られました。昨日はボランティアが始まったときから中心的な役割を担ってこられた河野さんの通夜だったそうですが橘さんと11年間も続けられたのです。
暗かった駅前に街灯の設置を森町長にお願いし、駐輪場の整備を町議さんにお願いし、町はそれに応え、少しずつ明るい清潔な安全な駅前に変わってきたのだそうです。宇城警察署から防犯を呼びかける帽子とユニフォームの贈呈を受けてからは、何を目的として活動しているのかを一般の人にすぐ理解していただけるようになったそうです。
小学生たちが登校してくると安全な登下校のための活動が始まります。7時20分になりHOが自宅に帰ろうとすると”これからが最も忙しい時間帯になるから是非見ていって欲しい”と言われましたが、駅前ボランティア活動を続けている人たちの圧倒的なパワーと献身にただただ頭が下がる思いを残して帰ってきたのでした。