千葉忠夫さんは、第4章「赤い靴は無責任の教えー社会のあるべき姿を考える」で、「幸せの方程式」について、次のように記しています。


しらぬいのがね-ガラス工芸4

 幸せな国=住みよい国=生活大国=ゆりかごから墓場まで補償している国=民主主義の国(主権在民の国)=自由+平等+連帯+共生


 このことを日本人がしっかり理解しているかというと、ほとんどの人が理解していません。また、日本の国家を牽引している二大政党、自由民主党と民主党は、どちらも民主という言葉を使っていますが、本当に民主なのかと疑問を抱きます。・・・自由、平等、共生、連帯とはどういうことをいうのでしょうか。一つひとつ考えていきたいと思います。


しらぬいのがね-ガラス工芸3

 千葉忠夫さんは、このように論を進めていきます。社会のあるべき姿が、デンマークでは明確に示されていて、これに国民が賛同している。


 自分の属する社会がどのようにあるべきなのか、今これを明確にすることが最も重要ではないかと思います。日本は、戦後の復興を成し遂げ、世界でも稀有な成功を収めた国でしょう。それまでの政治システムが有効に機能してきた証でもあるのでしょう。しかし、バブルの崩壊後、失われた十年といわれた頃から、進むべき道を模索し始めましたが、いまだに混迷を深めているというのが現状ではないでしょうか。