【映画】ラストレター | お空と靴下と推しジャン

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【映画】ラストレター

 

 

岩井俊二監督は最も好きな監督の1人で、この映画を観てやっぱり好きだなと思った。

 

まず、登場人物が良い。

広瀬すずのミステリアスな美しさに、森七菜の片想いシーンも良い。川での神木隆之介とのやり取りは特に。

布団のシーンやノースリーブのワンピースなどおしゃま的色気を出し、やはりこの年頃の女子を撮らせるなら岩井俊二か。

一方で、庵野秀明は正直浮いていたが本編の邪魔しない程度でそこは許容範囲か。

 

ストーリーも良かった。

手紙のすれ違いで引っ張らずに、生と死、希望と絶望をちゃんとテーマとして描いていたのが良かった。

広瀬すずの人生に影響を与えていないと言われ絶望した福山に対し、最後に希望を持ってくるのがベタながら童貞感があり好きだった。

あと、神木くんが広瀬すずと階段で話すシーン。これほど童貞男子にとってスティグマとなるシーンは無い。岩井俊二の童貞力は本当にスゴいなと思う。(褒めてる)

 

細かいが、松たか子の義母シーンで老いらくの恋や手紙の添削をするなど、ちゃんと高校時代と絡めているのも小技が効いている。

 

唯一の疑問点は、処女作以降全く書けていない冴えない小説家の役が福山雅治というのが少し無理がある気がした。

というか、この設定の場合にブ男だと映画にならないのだが、さすがに福山はやり過ぎでは・・・。

 

面白さ:★★★★★

福山の無理がある度:★★★★★

90点