“科学的ってどーなのよ?”なんて思うきっかけになった資料が出てきたっていうムダ話。
みなさまお元気ですか?そうですか。
私は元気です。
さて先日。
学生の頃の資料の片づけをしていましたら。
とっとと片づけりゃあいいものをやってしまうんですね、
ついつい読んでしまうっていう。
で、ですね。
鍼麻酔の実験に参加した時のモノが出てきましてですね。
思い出しました、“現代科学とはなんぞや?”って疑いが生じた瞬間を。
どんな内容かと申しますとですね、聞きたい?聞きたくない?
え?聞く?聞くの??
じゃ、いま時間あるし書いとく?(←書きたい)
ざーっくり話しますと…
『鍼麻酔によってネズミ氏の活動量はどう変化するか?』的なものでして。
ネズミ氏にご協力いただきまして実験開始。
ネズミ氏のちっこいちっこい右手の、人間の“合谷”っていうツボに該当するであろう場所に鍼を刺す(←“打つ”とは書きたくない)んですよ、人間サイズの鍼を。
え?考えてみ?
ネズミ氏と人間氏のカラダのサイズの差。
こーんなちっこいネズミ氏に、こーんなでっかい人間氏用の鍼を刺すなんて。
人間氏には“髪の毛ほどの細い鍼”でもネズミ氏にしてみれば、ぶーっとい鉄の杭みたいなもんで。
それで手を打ち抜かれるんですよ?
キリストさんの磔刑よりも凄惨な、いや、たとえが悪いな、
江戸時代の拷問的な犯行ですよ?
そんな状況で“活動量の変化を調べる”なんてあなた、バカじゃない?
人間氏がそんなことされたらあまりの痛さに転げまわって体を丸めて動かなくなるとか意識を失うとかってなりそうってのはたいがいの人は想像できるでしょ?
それをね、ネズミ氏を使って実験するの、わざわざ。
結果がね、活動量が低下したのは鍼の影響だと思われる、んだって。
あ~あ。
そりゃ確かに鍼の影響だわ、効果じゃなくてね。
ただ単に外傷・激痛のショックで身動きがとれなくなったんでしょ?
なんで誰もそれに気がつかないよ?
な~んて一人で思ってました。
この件以来ね、科学的に説明じゃら解明じゃらなんじゃらっていうことに胡散臭さを感じるようになったっていう、なーんの役にも立たないムダなお話でした。
でもね、鍼灸自体の効果はありますよ、確実に。
でないとこんなウン千年も生き残ってはこないでしょ。
わざわざ現代の成長途中(と言っておこう)の科学でもって裏付けなんてしようと思わなくていいんじゃない?ムリなんだから。
申し遅れました、鍼灸師の西川建と申します。
にしかわ逍遙堂(→ホームページはこちら)で世のため人のため、
鍼を打ち、灸をすえています。