そこは葬式の場だったし
あたしは喪服を着ていたけど
それでもあたしは踊った
だってそれがあたしにできる最高の弔いだったから
厳粛な場で
みんな息をのみ
口を開けていたわ
あたしだけひとりで
汗が出てきた
黒いスカートはめくれ
ジャケットはよれてしわだらけになった
なにが起きているのか
誰も理解できないようだった
あたしは頭のなかで予定していたすべてを踊り終えると
棺に花を放り込んで式場をあとにした
なぜ あたしがこんなに動けるのか
それはみんなには関係ないこと
あたしがチューブに繋がれて
マスクを曇らせてるなんて
内緒よ
今日は前夜祭ね
もうすぐ行くわ
目が離せないくらい
危険な奴だから
だれか 俺を見ててよ
遠くから見たらガリガリなんだよ
近くで見たら折れそうなんだよ
ね 危険でしょ
見てよ
俺を見ててよ
丸く太ったイルカが
聴こえないくらいの声で励ましてた
海に沈んで絶滅するまえに
この場所に根をちょうだい
涙が溢れて
止まらないよ
君がしっかり抱いててくれないと
もう 崩れちゃうんだよ
なんてね ほんとうのことなのに
君に甘えられないまま
実際の俺はひとりで海のなか
脚
腰
肩…
首……
髪………
聴こえる
危険な奴だから
だれか 俺を見ててよ
遠くから見たらガリガリなんだよ
近くで見たら折れそうなんだよ
ね 危険でしょ
見てよ
俺を見ててよ
丸く太ったイルカが
聴こえないくらいの声で励ましてた
海に沈んで絶滅するまえに
この場所に根をちょうだい
涙が溢れて
止まらないよ
君がしっかり抱いててくれないと
もう 崩れちゃうんだよ
なんてね ほんとうのことなのに
君に甘えられないまま
実際の俺はひとりで海のなか
脚
腰
肩…
首……
髪………
聴こえる
わたしの丸い肩に
君が触れたとき
自分が女性だってことを思い出したよ
君の筋張った腕に抱かれたとき
この世に男性がいるってことを知ったよ
わからないことが多すぎて
ただ 傷だらけになって生きてきた
かんたんなことができなく て
ひとりで殺してた
シャワーを浴びたあとは
濡れて気持ち悪かった
でも ちゃんと拭けば さっぱりするって誰も教えてくれなかった
みんな ただただ
濡れるなって
そればっかりだったんだ。
君が触れたとき
自分が女性だってことを思い出したよ
君の筋張った腕に抱かれたとき
この世に男性がいるってことを知ったよ
わからないことが多すぎて
ただ 傷だらけになって生きてきた
かんたんなことができなく て
ひとりで殺してた
シャワーを浴びたあとは
濡れて気持ち悪かった
でも ちゃんと拭けば さっぱりするって誰も教えてくれなかった
みんな ただただ
濡れるなって
そればっかりだったんだ。