一人暮らしのわたしのアパートに何の前触れもなくやってくるのは、悲壮な顔をしたNHKの集金係である。
親と住んでいたころは、料金を払わないやつらを「けしからん」と思っていた。
一人で暮らしていた当初は払っていた。
しかし、自活の厳しさというものをだんだん知るようになり、金銭感覚が鋭敏になったときに初めて、払わないひとの気持ちがわかった。
毎日見て楽しんでるならまだしも、なぜまったく見ないものに金を払わなくてはならんのだ?
滞納してたら請求書がきた。3ヶ月で5,580円だった。
毎日見てる民放はタダでおもしろいのに、いっさい見ないNHKに金を払うの?
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なんならもうテレビいらねぇ。
ほんと正義感だけじゃ生きてけねぇな。
と、思いながらインターフォンのモニターを見つめ、集金係を今日もシカトする。