浅草演芸ホール8日目。お客様が早い時間から大勢。やはり昼席の方が最近はお客様がよく入る。初心者の方が多かったのかまだ少し硬めのお客様だったが『権助魚』で少しずつほぐれてきた感じ。我ながらそこそこ良い仕事をした(笑)


 昼食を食べに先日一蔵さんと行った「つるや」へ。土曜浅草の喧騒が嘘のように静かな店内。観光客ではなく地元に愛される手頃価格のお店だ。お客は昼から天ぷらで静かに飲む中年男性、うどんと玉子丼を食べる子連れ家族、冷やしきつねのおばあさん、そして胡麻汁せいろの私。ここのかえしは江戸前。こんな美味しい胡麻汁久しぶりに食べた。蕎麦湯で割って一滴残さず食す。美味しかった。


 国立劇場へ移動。踊りの先生、花柳知蔵先生の会。知蔵先生は私の小学校の頃からの親友でもある清元國惠太夫のお父さんでもあります。もちろん清元の太夫として國惠さんも出演。見応えのある踊りばかりだったがお後の用事のために最後までは観られなかった。残念。国立劇場でのこの会も今年で最後になるのか。夜の用事の前に楽屋にご挨拶に伺って失礼する。私も踊りのお稽古を再開したいのだがなかなかしっかり時間が取れない。


 浅草演芸ホールに6時間ぶりに戻る。紋之助師匠と市馬師匠に今度の「あさま寄席」の特別公演のゲスト出演のご挨拶を。9月10日の「あさま寄席」は豪華になりそうだ。楽しみ!


柳枝