いよいよ6月下席末広亭トリ千秋楽。不安定な天気もかかわらずいっぱいのお客様。客席にも御贔屓様の顔がいつもより多く見えます。


 高座に上がると温かく大きな拍手に嬉しくなります。千秋楽は明るくて幸せな噺でお開きにしたくて『井戸の茶碗』を選択。この世界に入るきっかけになった噺です。サゲを言って頭を下げるとひときわ大きな拍手。「10日間お疲れ様!」という労いの拍手を頂いた気がして胸がいっぱいになりました。やっぱりトリを取れるって幸せです。


 終演後和助兄とけい木さんと打上げ。今席ご来場頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。和助兄から寄席の芸人として何が大事かということを色々聞かせてもらいました。究極は「弁えること」なのかもしれません。太神楽の「自分の為の芸をするな、人の為に芸をしろ」という教え。カッコいい。芸人として大事なのはそれ。


 またトリを取らせてもらえるように精進したいと思います。良い千秋楽でした。今席にご来場頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。


初日 大工調べ

2日 甲府い

3日 船徳

4日 火焔太鼓

仲日 転宅

6日 三枚起請

7日 三方一両損

8日 千両みかん

9日 唐茄子屋政談

千秋楽 井戸の茶碗


柳枝