サンシャイン鬼怒川に宿泊し、朝7時にしっかり起床。朝食のバイキングも堪能して、チェックアウト後は鬼怒川駅近辺をドライブ。話には聞いていたが廃墟ホテルのまぁ多いこと。こんなに廃墟だらけだと逆に壮観です。営業してるホテルも困りものでしょう。日本の不景気を改めて実感。コロナでインバウンド需要も少ない昨今さらに辛いだろうと思います。なんとかならんかね…。


 その後チラシ写真撮影の為に東武ワールドスクウェアへ。近くの日光江戸村では侍や岡っ引きに仮装する事ができるらしくそちらの方がチラシ写真にぴったりではと提案したのですが、㐂三郎兄に「普段着物を着てる俺達がその格好して目新しさがあるか?」という至極尤もな意見により却下となりました。


 東武ワールドスクウェアもなかなか渋いテーマパークです。夏休みだから子供連れも多かったのですが、ちびっ子は興味無さそうだし大人もあまり楽しんでる様には見えません。茹だる暑さの中、我々おっさん噺家二人と家族サービス空回りしてるお父さんだけがミニチュアの前で汗だくで写真撮影しています。「と〜ぶわ〜るどスクウェア〜♪」という小田茜さんが歌ってたCMソングが虚しく響きます。100円入れると1分ぐらい模型の仕掛けが動いたりするのですが、それぐらいのサービスは無料でやってくれよと思わずぼやいてしまいます。どの世代がターゲットなのかわからず不思議なテーマパークです。


 「ここはもう少し工夫した方がいいよね?」と思わず同意を求めると相方は「そんな気があればとっくに改善されてるだろ?このやり方で温泉ついでの一見さん相手に30年やってりゃ大したもんだ」と。その通りですな。ディズニーリゾートやUSJみたいなリピーターを期待していないのだから充分なのでしょう。個人的には鬼怒川のテーマパークはウエスタン村が懐かしいんだけどなぁ。♪ウエスタ〜ン村っ!♪というCMソングが耳から離れませんでした。


 暑さもあって当初の予定より早めに退園。昼食を別の場所でということで佐野まで行きラーメンを食べることになりました。佐野ラーメンが私のラーメンのツボを刺激する味でして、ご当地ラーメンの中ではひょっとしたら一番好きかもしれません。麺もスープも好みです。「好きなタイプの女性は?」と訊かれたら「佐野ラーメンみたいな人です」と答えてしまいそうなぐらい好みです。今回訪問したのは田村屋というお店でした。いやぁ、美味しかったー。


 ここまで来たからと佐野厄除け大師にお詣りすると足尾銅山鉱毒事件で有名な田中正造氏のお墓がありました。田中正造氏は尊敬する歴史上の人物の一人です(←中学受験の面接の模範回答のようですな)すぐ近くの生家も訪れると解説ボランティアの女性が丁寧に氏の生涯と家のつくりを説明してくれてたいへん勉強になりました。そのボランティア女性がボソッと「昔の政治家は正造さんのことを勉強しにここまで来たけど、今の政治家は誰も来やしない」と言ってました。今の政治家先生はきっとお忙しいのでしょうなぁ…。懇切丁寧に教えてくれるのでよかったらお近くにお越しの際は寄ってみてください。


 その後近くのスーパー銭湯で汗を流して東京へ帰りました。こんなに楽しい旅なのに3年もお預けだったのはもったいなかったなぁ。また会のプール金で行こうねと二人で乾杯をして帰宅しました。是非今後の旅行のためにも二人会「上昇㐂柳」に遊びにいらしてください(笑)


柳枝