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桜もやっと満開か。
今年の桜は少しのんびりやさんのようだ。

らくごカフェでの季節毎のネタおろしの勉強会
「正太郎コンプレックス26号」だ。
毎度この会はゲストをお願いしている。
今回は芸術協会の桂夏丸兄さんにお願いした。

一、長屋の花見  正太郎
一、火焔太鼓  正太郎
一、橘ノ圓物語  夏丸
     仲入り
一、三枚起請  正太郎

夏丸兄さんの「橘ノ圓物語」面白かった。
マクラかと思いきや地噺風の漫談でした。
兄さんが体験した橘ノ圓師匠との思い出。
こういうの好きだなぁ。
夏丸兄さんって寄席っぽい噺家なんですよ。
こういう軽くって変化球投げられてそれでいて
空気も壊さない芸人さんって今かなり貴重。

私はトリで「三枚起請」をネタおろし。
難しい噺だとつくづく思う。
結局江戸では志ん朝師匠にとどめさす。
なにしろ明るくって色っぽくて可愛い。
あの志ん朝師匠の「三枚起請」が大好きだ。

もちろんなかなか超えることはできないから
空気を壊さずに演出を施せたら最高なんだけど。
とにかく自分のものにしてみたいネタの一つだ。

夜は深夜寄席へ。
相変わらず大変なにぎわい。
落語初体験の若いお客様がいっぱいだ。
しかしそれも今月までだろう。
来月から深夜寄席は1000円に値上がりをする。
値上がりすれば新規のお客様はきっと減る。

しかしそれでいいのかもしれない。
今落語界は過渡期をきっと迎えている。
逆に言うとここまで500円で続けてこられた。
それはとてもありがたいことだと思う。
これからは1000円以上の価値を見出してくれるはず。
そう思って僕達も頑張る他ない。

一、狸札  たこ平
一、火焔太鼓  こみち
一、長屋の花見  正太郎
一、お見立て  喬の字