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朝落語協会事務所へ。
雑務をこなして移動。

某師匠のお宅にてお稽古をして頂く。
前座と見習いのお弟子さん二人もご一緒。
新しいお弟子さんが入っていた。
紹介をしてもらう。
今うちの協会、見習いさんが本当に多い。

お稽古を終えてそのまま東京駅へ。
柳家喬太郎師匠のお供で大阪へ行く。
笑福亭三喬師匠と喬太郎師匠の会だ。
「東西笑いの喬演」の第十六回。

東西で交互にやっている会だ。
今回は大阪のエルセラーンホール。
5年前国立演芸場で開催された際に一度出して頂いている。
主催者の方はちゃんと僕の事を覚えていて下さった。

鳴り物に三喬門下の喬若兄さん。
若かりし志ん馬師匠にちょっと似てる。
大阪の兄さん達はやっぱり鳴り物上手い!
そして三味線のお師匠さんにお茶子さん。
上方の落語会は人手がたくさんいる。

一、芋俵  正太郎
一、道灌  喬太郎
一、天王寺詣り  三喬
一、馬の田楽  三喬
一、ぺたりこん  喬太郎

今回は主催からリクエストで「芋俵」。
与太郎噺で上方に無い噺をというご注文。
結果この噺にしたのだが僕には難しい。
前座の頃に習ったがなかなかうまくいかない。
思ったよりウケどころが少ない噺だ。
工夫してやっと笑って頂けるレベル。
でも変な演出は個人的にはしたくない。
下らなすぎるサゲは大好きだけどな。
結局殆どお蔵入り状態だったネタだ。
今回やってみたがやっぱり難しいなぁ。
いいお客様だったが自分の力不足を痛感。

一席終えた後にしくじった。
東京で二ツ目が開口一番の場合、高座返しは二ツ目の仕事だ。
いつもの癖でうっかり座布団を返してしまった。
そう、ここは上方。
高座返しはお茶子さんの仕事なのだ。
あちゃー!!
人の仕事取っちゃったよ!
「この人、何してはんねやろ?」とお客様は思ってるはず。
お茶子さんに平謝り。
喬太郎師匠にマクラでフォローしてもらう。

「天王寺詣り」と「馬の田楽」に爆笑。
三喬師匠、抱腹絶倒でございました。
「馬の田楽」上方の方が面白いよなぁ。

喬太郎師匠の「ぺたりこん」。
なんとも言えない凄味にお客様やられてた。
やっぱり凄いなぁー。
なんともシュールで怖い噺だ。

打上げは主催者様のお店。
立派な料亭で河豚などをごちそうになる。
どれもこれも美味しく幸せ。
二次会で北新地のお店に連れて行って頂き解散。
たいへん楽しい大阪の夜でした。