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朝起床。
咳は漢方薬のお陰で治まったが相変わらず声はガラガラ。
喉の違和感はしっかり残ってる。
諦めて風邪薬を飲んでもう一度寝る。

10時に電話で目が覚める。
明日お世話になる桂九雀師匠からだ。
こちらからかけなければいけないのに恐縮。
声がガラガラな上に寝ぼけてたから失礼がなかったか心配だ。

右紋師匠の御通夜に出かける。
斎場は堀之内の妙法寺。
落語「堀の内」で有名なお祖師様だ。
新高円寺駅で下りると案内も何も無い。
コンビニで買い物がてら聞いてみる。

「堀之内の御祖師様はどっちですか?」
「おすし様?お寿司屋さんですか?」
「いや、祖師堂はどっちですか?」
「寿司道?」
「…妙法寺はどこですか?」
「知らないです」

話が通じないにもほどがある。
よっぽど落語と同じように御題目唱えながら歩こうかと思った。
携帯の地図を片手に住宅街を彷徨う。

同じように喪服で彷徨う男性二人発見。
うちの師匠と桂扇生師匠だ。
師匠について行けばいいと思ったら師匠も迷ってるみたい。
噺家三人で住宅街を彷徨う。

やっとの事で妙法寺到着。
今なら「堀の内」が上手く出来そうだ。
三遊亭ございます君が案内をしている。
この人も明学落研、僕の一つ下。
つまり右紋師匠の後輩だ。

御霊前に手を合わせる。
芸術協会の師匠方がたくさん。
明学落研の諸先輩方もたくさん。
現役の落研も参列している。
右紋師匠の写真はどれもにこやかな笑顔。
お人柄がよく表れてる。
バンジョーを持った写真が印象的だった。

新宿三丁目のさくら水産へ。
明学落研がズラリ揃って右紋師匠に献杯。
うちの師匠の司会で皆が一言ずつ右紋師匠の思い出を話す。
右紋師匠が学生時代から慕われていた事がよくわかる。

高座を終えた権太楼師匠も駆けつけて右紋師匠との思い出を語る。
色々貴重な話が聞けて良かった。
右紋師匠の「都々逸親子」「犬の目」がもう一度聴きたい。
合掌。