ヒューマントラストシネマ渋谷で『キック・アス』を観て参りました
面白かった~バカバカしくて最高に痛快です
とにかく笑わせてくれましたし、アクションも素晴しかった
アメコミオタクのイケてない高校生がスーパーヒーローに
なりきって街を自警すると、事態はどんどん思わぬ方向に進んでいき
街を牛耳るマフィアと対決する羽目になるというストーリー。
主人公の駄目さ加減が実に感情移入しやすいです(笑)
先日見た『ソーシャル・ネットワーク』とはえらい違いです
そしてこの作品の大きな要になるキャラクター、ヒロインのヒットガール
ヒットガールがこの作品をメジャーなものにしたと言っても過言じゃない!
演じるのはクロエ・グレース・モレッツ。十歳そこそこの女の子が
キレのあるアクションでマフィアを次から次へと殺していきます
これがカッコいいのなんのって。
ノリノリの音楽に乗せて悪を討つ為銃をぶっ放し、容赦なく皆殺し
ヒットガールが単身マフィアのボスの家に乗り込むシーンは白眉。
でもこれは賛否両論引き起こしますよ
僕も道徳的にいかがなものかとちょっと思いましたもん。
いくら死んでいってるのが極悪非道なマフィアだとしても
少女が大量虐殺をしているわけですからね。
描写がかなり残酷なので、単純なヒーロー映画とはワケが違います。
彼らが闘ってるのは現実の悪であり、生身の人間なわけで、
殺せば血も飛び散るし返り血も浴びるわけです
まぁそこに生まれる矛盾をこの作品は皮肉ってるわけですが
そこら辺の殺戮シーンのドライな演出がクエンティン・タランティーノ
の作品に似ていると思いました。
あとこの作品が素晴しいのは観客が求めている展開を
絶妙の良い間で持ってくるんですよ。物語は大したこと無くても
ピンチとチャンスを交互にテンポ良く配してるから飽きないんです
ちなみにヒット・ガールの父親、ビッグ・ダディー役はニコラス・ケイジ。
この作品のニコラス・ケイジはとても良い味出してます。
様々なアメコミヒーローがパロディーになってますのでそこも要チェック。
レッドミストのモービル登場シーンが音楽まで明らかに
バットマンのバットモービルになっているのには笑いました
☆☆☆☆★
たいへん面白かったのですが道徳的には危なげなシーンも多いので
とりあえず星は四つって事で洒落のわかる大人は必見!!