先日、『インセプション』を観ました
レオナルド・ディカプリオ主演、クリストファー・ノーラン監督
によるSFクライムアクションです。
☆☆☆☆★
四つ星って事で!うまい事出来てるなぁ~
多分クリストファー・ノーランって彼の出世作『メメント』を観た時
にも感じたのですが、人の意識や夢、記憶といった人間の潜在的
で表現が難しいものを具象化させる事が得意なんでしょうね
今回の作品のテーマは「夢」です
他人の「夢」の中に入り込んでアイディアを盗んだり、
逆に相手を「夢」の中に連れ込んで潜在意識を植えつけたり、
そんな事をやってのけてしまうお話です。
なにしろ『メメント』でもそういう演出だったので僕は頭が混乱した
のですが、この監督は説明的なショットをなるべく省く監督なので
今どういう状況なのか一瞬わからなくなります
ただでさえややこしい話なんだから、
もう少しわかり易く撮ってくれるとありがたいな(笑)
まぁ一生懸命ついていけば中盤からはアクション満載なので、
問題は無いのですが、空間の連続を否定され時系列もゴチャゴチャ
なので、少しずつ頭を整理しながら観る事をおすすめ致します
でも、本当によくこんな複雑な設定とストーリーを思い浮かんだなと。
独特の全体的に薄曇りな映像は健在だし、ノーラン監督色満載です。
同じくノーラン監督の『バットマンビギンズ』ではちょい役で
すぐ死んでしまった渡辺謙さんが今回はちゃんとした役で出てます。
どうでもいい事ですが、僕は杏さんが渡辺謙の娘だと最近知りました
ディカプリオは相変わらずディカプリオだったなぁ…。
なんかこの人って何やってもハードボイルドな空気が漂わない気がします。
どうしてもソフトなイメージ、『タイタニック』と『仮面の男』から脱却できない
嫌いじゃないんだけど、なんかイメージに合ってない作品が多い気がする。
映像が面白いしスタイリッシュなので、劇場で見る事をオススメします
最後のシーンはきっとこうくるだろうなと思ったら案の定のオチでした(笑)
まぁテーマがテーマだけにこういうオチが一番ピッタリしますね。