話題のSF作品『第9地区』を観てきました
製作こそ『ロードオブザリング』のピーター・ジャクソンですが、
監督はニール・ブロンガンプ、主演シャールト・コプリー、
ハッキリ言ってお二人ともよく知りません。
制作費もハリウッド大作に比べかなり低かったはずです。
でもこの作品とても見ごたえがあります
☆☆☆☆★
星4つです!!って感じですかね。
なにしろ設定がバカバカしくて良いです!!
宇宙船が漂着して南アフリカのヨハネスブルグに宇宙人が
難民として住み着くっていう、この着想がまず素敵です
宇宙人が難民として住み着く居住区が「第9地区」で、
そこにMNUという政府から委託された民間軍事機関が
宇宙人達に立ち退きを要求するというのが、この物語の導入。
冒頭宇宙人が差別や迫害を受けたりする描写があるのですが、
これは舞台が南アフリカという設定からもわかるように、
あきらかにアパルトヘイトの問題を皮肉ってるんでしょうね。
宇宙人が立ち退きを要求されて書類にサインをさせられるシーン
なんてすごく可笑しいんですが、徐々に物語はシリアスな方向に
この作品がすごいのは次々にジャンルが変わっていくんですよね。
勿論全体的に見るとSF作品であるには間違いないのですが、
最初はドキュメンタリータッチから始まり
コメディー⇒ホラー⇒アクション、と様々な顔を見せます
後半は弱冠チープな香りが漂うのが残念ですが
120分間しっかりと手に汗握らされます
星5つにしなかった理由は描写が悪趣味でグロすぎるから
女性やその手の映画が苦手な人は目を覆うようなシーンは多いと思います。
僕もあまりそういうのが得意ではないので、食欲は完全に萎えました。
なにはともあれ今までの映画史にはあまり無かった宇宙人
の描かれ方なのでとても斬新だとは思います
是非SF映画が好きな方はご覧になって下さい!!
エビがしばらく食べられなくなっても僕は知りませんけどね