学生の頃、理系だった私は、歴史をテスト科目に選択することもなく、史実とその年号だけを記憶するような授業には特に興味を持てませんでしたが、社会人になった後、外国人と会話するようになると、世界と日本の歴史を知らないとビジネスマンとして話にならないことに気づきました。
また、塩野七生さんの「ローマ人の手紙」を読み、カエサルの最後の箇所など、実にリアルに感じられ歴史の面白さを感じました。それ以来、読書する本の半分は歴史ものになっていました。ただ、歴史に関する本は著者の感性によるところも大きいなと感じていました。
本書にある通り「歴史は解釈」と感じ、色々な側面から想像することの重要性を再度認識しました。
本書では、日本史が世界史と併記されていますが、確かにそう見ることはとても重要だと思います。また、本書は説明文が簡潔で理解しやすく、たいへん読みやすいです。
やはり、現在の日本においても、コメ問題も基地問題も防衛費のGNP2%問題もPFOA問題も、政治家の裏金もアメリカとの関連性は考えざるを得ないでしょう。
同じく、江戸時代以降の日本史は米英の圧力が強く関係してきたはずで、
さらに、江戸時代以前の日本史は中国や朝鮮半島の圧力が強く関係したはずで、
さらに、江戸時代以前の日本史を明治時代以降に書き替えたのには米英が強く関係しているのだと思います。
よって、そういう視点で世界史と共に日本史を学ぶべきだと強く思います。
日本史だけを見ようとすると、取り違える。それは、時代劇や大河ドラマで歴史を理解しようとするもので、たいへん無謀な話でしょう。
日本史は、第二次世界大戦後で大きく変更して上書きされているような気がします。
しっかりと日本の歴史を多面的に検討、検証し、様々な場面でしっかり伝承していく必要があると思います。他の国って、色々なメディアでライブで、自国の歴史を伝えていますよね。歴史を学校以外でも学んでいますね。
今後、さらに、続編として、「世界史とならべてよむ明治維新/日清日露戦争/第二次大戦」なども読んでみたいです。
伊能先生、ぜひご検討をよろしくお願いします。