・14時のリフレッシュ ー個人の不安対応
ヒトとしての幸せ、孤立の不安、社会の非効率化は連動しているようだ。
日本は現在世界で一番、一人世帯の比率が高い国である。経済的にも、付き合い的にも恵まれている一人住まいの方もいるが、病気や事故や犯罪や自然災害などの対応が不安で保険に加入するように、多くのヒトが不安を感じている。
孤立の不安は成人となってからに限らない。生まれた時から、日本人は孤立の不安を背負っているようだ。産院、保育施設、出産方法、体重、体の反応、全てに標準でありたいという親の不安感は赤ちゃんにも当然伝わっているだろう。物心つけば、習い事や好きなアニメキャラで、レッテルを貼られ始め、果てしない「自分探し」の旅が始まる。自意識過剰で、周りを敵か味方か判断したがり、「承認欲求」が高まる。「自分を認めて欲しい」、あるいは、「自分を認めて欲しいと行動するヒトに共感する」ようになる。その成果が「日本のオタク文化」でもある。
個人間の繋がりが強固な地域社会では、地域社会の世話役が全ての住民に役割とキャラクター を押し付けるため、自身の「自分探し」や「承認欲求」はムダになる。日本では、農業社会から、工業社会への変化の中で、地域社会の消失、ヒトの孤立と共に、「承認欲求」の高まりと「オタク文化」の成長があったのだ。